中学生が職場体験で保育園にやって来ました。
事前訪問のオリエンテーションの日にち調整の電話連絡で、緊張が伝わってくる電話での応答。
今は、気楽にラインでやり取りの時代なのできっとドキドキ感マックスだったでしょうね。
初日は、台風21号の影響で中止となり、9/5・6 の二日間となりましたが、保育園の子どもたちの中で保育園の生活を体験してもらいました。
中学生のお姉ちゃん・お兄ちゃんの存在は保育園の子どもたちにとってはうれしいばかり!
散歩に出かける時も、手をつないでもらいたくて争奪戦です。食事の時も、うれしくておしゃべりが止まらない状態で食事が進まない!子どもたちの気持ちが高ぶっていることがよ~く伝わります。(いつもはもっと、静かにできるし、もう少し落ち着いて行動できるけど…)
では、中学生のお姉さん・お兄さんはどうだったか尋ねてみました。
Q 楽しかったことは?
A 日頃関わることがない小さい子と触れ合い、遊んだりご飯を一緒に食べたこと。「お兄ちゃん」と呼ばれて遊んだこと。
Q 困ったこと・大変だったことは?
A 小さい子が泣いているときの慰め方。給食やトイレの時なかなか動いてくれないこと。
Q 「保育園」に来て知ったことは?
A 散歩に出かけること。自分が行っていた保育園・幼稚園では散歩はなかった。ただ、遊んで食べて寝るだけでなく、子どもたちが寝ているときにしなければならないことが多くお昼寝の時間が慌ただしいこと。
Q 保育園の感想は?
A 抱っこやおんぶをせがまれうれしかった。初めての保育園体験で、自分も小さい子の心をよく理解してあげなければならないと思った。遊びだけでなくトイレの付き添いや給食の手伝いなどの仕事もできていい体験になった。
保育園の子どもたちは、自分より大きいお姉ちゃん・お兄ちゃんが大好きです。自分にはできないことをやって見せてくれるスーパーマン的な存在です!
初めて会う中学生に大好きな気持ちをもって関わろうとする子どもたちの気持ちが、中学生にも伝わるのだと思います。「保育園子どもたちがとてもよく寄ってきてくれたので楽しかった」「ご飯の時や遊ぶときに保育園の子どもたちが誘ってくれたのがうれしかった」大好き=近づきたい・傍に行きたい という本音でぶつかっていく小さい子どもならではのパワーが中学生に伝わったのだと思います。
中学生も小さい子に慕われて、かわいいと感じることができたら、守ってあげたい気持ちが育ち、自分より弱い(手助けが必要な人)存在の人にやさしくなれるし、いたわりの気持ちをもつことができると思います。
保育園の職場体験は、保育園で働く体験だけでなく、保育園の子どもたちと一緒に過ごすことで感じられる気持ちに目覚めることを大切にしたいと思います。

うれしさはじける食事風景